先人訓
一、健康は他人まかせでよいほど安物ではない。
自らが力を注いで守るものである。
家の代りはあっても体の代りはない。
一、病気があるのでなく、ただ病める人がいるのである。
人間はもともと孤独で弱いものである。
特に病気になった時は心身が傷つく。
臓器の医学ではなく、人間医学が必要である。
一、病は軽症の時、これを療治すべし。
罪は小さな時、直ちにこれを「ザンゲ」すべし。
未病を治す。無理な我慢は命を削る。
一、慢性病を治すのは、借金返しと同じである。
我慢と辛抱と根気よさが必要である。
体が悪くなるには、余程の日数がかかっている。
治療とは行った道を帰るようなものである。
一、病は自然が治す。神が傷を癒し、我はただ包帯をするのみ。
人間は生きている限りよくなろう。
よくなろうとしている「自然治癒力」をさずかっている。
一、病ありて薬をせざるときは、中医を得る。
一、人生も一つの旅路である。
道草をくったり、迷ったりした苦しい旅のほうがおもしろみがある。
無病短命・一病息災
日本ビワ温圧療法師会